他人に甘い人は、自分にも甘いと言うが、どちらかと言うと私自身も甘いほうに属する人間だったと思っている。厳しければ、今でもこれまで関わった事業の一部でも継続していただろう。私の人生の半分は部下に思いを伝えられないジレンマのなかにあった。この年になって腑に落ちたことは、“私が人の上に立つ器ではなかった”という事・・・残りの人生では二度と組織でリーダーシップをとるつもりはない。 人生における“厳しさ”とは、一本筋が通った自分のルールをもっているかどうかが第一義であろう。“厳しさ”を理解しながらも、そのうえで相対する人によって例外を作ってしまうこと・・・それが“甘さ”だと思う。この年で充分自分の“甘さ”に気がついた私は、これから縦社会で再チャレンジするのではなく、個人プレーの世界で生きたいと思っている。 この年で、その環境の変化を自ら選択できる状況に感謝したい。 個人プレーの世界でも・・・ やはり、自分にはもっと厳しくありたいと思う。 やはり、他人にももっと厳しくありたいと思う。 |