観光バスの待機場で町の物産店が並ぶ元小学区の講堂で、8月10日に私の知人のオリーブ博士が講演会を行う。そのフライヤーは私がデザインした。私はプロのデザイナーではないが、自分ではプロの仕事を脅かす仕事をすると思っている。 私は集まった聴衆にインパクトを与えるため、講演に先立ち数分間の動画を流したいと考え、そのために必要な映像を撮るために、一般客の邪魔にならないようにと…、映像のセミプロの息子を連れだって開館40分前に裏口から入り許可を受けるべく元小学校の管理室を訪ねた。 管理室では、事前に話がない…と、すげなく門前払いされた。そこで前日に話を通してくれたはずの担当者に電話してみたが、東京出張に出てしまい通じない。結局開館時間が近づいてきて出直すことになった。 そうこうするうち、オリーブ研究家から、“本日は、私の講演のために息子さんといっしょにビデオ撮影…有難うございます。”と、メールが入った。 どのように返事しようかと思ったが、“今日は事情があって撮影できませんでした。木曜日に再度チャレンジします。楽しみが先に延びただけだと思っています。”と答えた。 自分で送り返したメールを読み返してみて、なにかうまくいかなかった時に、“楽しみが先に延びただけ…。”とか、“夢をみる時間が少し長くなりました…。”と、考えてみるのは、しゃれているなと思った。 それにしても、息子のほうから“お父さん、出直そう。”と言ってくれたのは救いである。 |