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SOLILOQUY

ひとりごと

 
July 28, 2013 09:04:42

功罪

カテゴリー: 日記
若くして富を築き、震災で多くを失い、今は残った資産で生活する知人がいる。昨日あることで彼の自宅を訪ねた。彼は入院中とのことで奥様が話し相手をかってくれた。
そして知人は病気の加減で、すべての公務を退く決意をしたと聞かされた。

今年の春にお会いした時には、元気な姿をみせてくれたのに残念である。その時にこんなことを語ってくれた。“震災で事業が上手く行かなくなったことは、あれで良かったんだと思う。あのまま上り続けていたらきっと人間性が欠落していったに違いない。私は新しい事業で成功したが、同時に周囲に対して悪い前例を作り、功罪を背負ったと思っている。今は静かに身の丈に合った生活をしたい。”

自分の功罪を認める彼ことを、私は今までよりも近い存在に感じた。

病院、療養から戻りこのテーブルに笑顔で座る彼の姿を、早く見たいものだと思った。