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SOLILOQUY

ひとりごと

 
July 05, 2013 15:51:49

旅路

カテゴリー: 日記
9月にアメリカに行くことにした。本土は35年ぶりだ。ニューヨークの美術館巡りと、私が作成した画文集のタイトルとなった田舎町を訪れることが目的だ。ミュージカルを観る予定はない。
前回の旅では、グレイハウンズ(北米大陸の各都市を結ぶ長距離路線バス)で旅をした。今回も簡単にバスで移動を…と思っていたら、今のアメリカ事情に詳しい知人から止めとけと忠告された。
バスの旅は治安が悪いから危険だと脅されたのだ。当時の私の風体ではアメリカ人にはお金を持っていないと思われただろうから、なにもなかったが、今の年齢の私はそうは見えないから他の交通手段を考えたほうが良いと言うのだ。
そう言われても鉄道の路線も通っていない場所だし、最寄りの空港もかなり遠い。仮に町と少し離れた飛行場に下り立って、そこからタクシーで向かうとすると交通運賃が馬鹿高くつく。かといってレンタカーを借りて自分で運転していくことは避けたい。
そこでいろいろ調べてみると日本人が経営するリムジンの会社があることを知った。そこに頼むと翌日の帰路も迎えに来てくれるし、おまけに日本語をしゃべれるドライバーを指名することができる。バスよりも高くつくが飛行機よりも格段に安い。リムジンと言っても芸能人が乗っているようなロングボディーの大型ではないだろうけど、ともかく目的地に辿り着ければいいわけだからと予約を入れた。ホテルからホテルまで送り迎えしてもらうことになった。

若い時の勢いでは生きていけない。お金を払ってでも危険は回避しようと思う。アメリカの治安の悪さは35年前と変わらないが、どうやら私のほうが変わったようだ。

さてあの時の町が、私をどのように迎えてくれるだろう?
今回、私は町をどう感じるのだろう?
今から、旅が楽しみである。