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SOLILOQUY

ひとりごと

 
July 16, 2013 10:05:57

音色

カテゴリー: 日記
昨日私のホールで、知人のイタリア人の主宰するバイオリン教室の発表会が行われた。小学生の低学年から70才位の男性まで幅広い生徒がやってきた。私はリハーサル中の数人の演奏を聴いて外出したが、彼の教室の生徒はなかなかレベルが高い。一人…女子高生らしい生徒の音色は将来大きなコンクールにチャレンジする音楽家に成長することを予感させた。素人目…先生とのレベル差は楽器の違いに極めて等しい。

イタリア人のバイオリニストは、日本人女性と結婚した。日本に定住するつもりだ。昨年、子供が生まれたが…正確に言うと結婚はしていない。イタリアではそうしたほうが国からの援助が大きいと言う。二人とも至極、合理的な考え方を持っている。彼の使用するバイオリンは日本のある旧家に眠っていたものらしい。名のあるものかどうか忘れたが、彼が持ち主から一度弾かせてもらって、そのバイオリンの虜になったようだ。そんなわけで、楽器を手に入れるため、以前の所有者にローンにしてもらい、今でも毎月なにがしかの金員を支払っていると言う。

彼は、日本にやってきて、素晴らしい伴侶と家庭とバイオリンを手に入れた。

先ほど演奏していた麗しき女子高生も、将来良き伴侶とバイオリンに巡り合うことを祈ってあげたい。