私の知り合いの女性は、小売店の販売員から頑張って…、セレクトショップのオーナーになって外車に乗り高級住宅街に住むという夢を実現した。 彼女は年に数回フランスやイタリアに飛び、バイヤーだけが入れるファッションショーを観て、受注会でモードな服を仕入てくる。 彼女が帰ってくると、順番に服を買いに顧客がやってくる。なかには途中ランチを挟んで一日中ショップで過ごす人もいる。そんな人は、おそらく100万円単位で買っていくのだろう。 私には縁のない…自分の服にいとめなくお金をかける人が大勢いるものだ。 彼女は、誰に対しても一切値引きをしない。その代わり買って行った人にとても高額なプレゼントを贈っている。 彼女が以前私に言ったことを思い出す。 “サービスというものは相手がサービスされたと思わなければ意味がない。” 彼女にとって、値引きは安易過ぎてサービスではないとでも言うのだろう。彼女はそれが分かる顧客だけを相手にしているのだ。 物の価値は、それを持つ人の考え方で変わるもの…。相手の価値観を見極めながら、自分の価値観をぶれさせないことが、すべての成功の秘訣なのだろう。 |