最近、例の復旧した山道を通ることがある。昨日、小雨がぱらつくなか車で走っていると、山道の手前で三箇所も車輌事故にでくわし、警察車輌が交通規制にあたっていた。雨は本降りより降り始めの・・・路面がうっすら濡れた頃が危ないという話は本当なんだと思った。ゆっくり走った。山道に入れば対向車は1台もなかった。 今朝は晴れ・・・しかし、晴天ではない。空気が澄み渡っているということもない。町が見下ろせる山を通り過ぎ、下っていくと、木々の間からほんの少し海が見える曲がり角があり、そこから和歌山あたりが逆光のなかに美しく浮かんで見えた。視界の悪いカーブの道を徐々にスピードを落とし、ユーターンして、あの山に引き返した。山頂に吹く風は、両耳をゴーッ・・・ゴーッ・・・と唸りをあげてかすめていく。出来るだけ高い位置で撮影しようと切り株の上に立ってみると、突風が私を引きずり降ろそうと向かってきた。ほんの2分間ほどの撮影だった。その間にも光は町と海に様々な陰影を落とし、自然の偉大な力を私に見せつけた。 朝から、素晴らしい一瞬を体験できた。 いい写真が撮れた。 自然が偉大であると感じ、自分がちっぽけな存在だと感じる一日は・・・ きっと、いい一日になるに違いない。 |