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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 11, 2010 21:34:36

脊柱

カテゴリー: 日記
先日、カイロプラクティックの治療院を訪れた時、先生の後ろの棚に置かれている人間の脊柱見本を指差し「それ、本物ですか?」と尋ねてみた。実によく出来たもので、モデルであれば真っ白を想像するが、それは適度に均一ではなく茶色に変色していて、土のなかにしばらく埋まっていたような雰囲気を醸しだしていた。先生は「これは作りもんや・・・本物もあるで、隣の部屋に・・・それも全身・・・箱に入ってるわ。」返事に困っていると先生が続けた。「日本人ちゃうけどな・・・バングラディッシュ人や・・・世界で一番多い人骨見本はバングラディッシュ人や。なんでか分かるか・・・国が貧しいから骨売りようねん。」返事に困っていると先生は続けた。「以前、10体ほどまとめて輸入したことあるねんけど・・・通関の際に止められてな・・・猿の骨か?言うて聞かれたわ・・・(笑い)。」私は視線を少し外して「そうですか・・・。」先生は言った。「本物より模型のはうが高いんやで、本物見せたろか、今度・・・。」私は一応、躊躇せずに答えた。「あっ・・・是非、お願いします。」だが、本当のところ見せて欲しいとは思わない。もし、人骨を目の前にして、その場で手を合わせたら変だと思うし・・・。きっと先生は、大きな気の持ち主でなんともないんだろうが・・・私は普通の人間だから、むやみに近づかないほうが良いと思う。

私が死んだら、火葬の後、風葬か骨を砕いて土に混ぜて陶器にしてほしいと思うくらい死後の自分の体に特別の思いはないが・・・誰か分からない人の骨は・・・ちょっと・・・