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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 03, 2010 22:40:30

実力

カテゴリー: 日記
今日、発表会のことを書くということは、私が大失敗をしなかったと言うことではない。…と言うのは、順番待ちで控え室に入るまでの練習はほぼ普段通りだったのだが、ステージの袖で出番を待っていたとき…その感覚が芽生え始めた。指の先の感覚が無くなってきたのだ。そのまま先生の紹介で舞台に立って、いざ出陣…と意気込んでステージに上がって右手を弦に添えたとき、触れている感覚が全く無くなっていたのだ。これは最悪だった。頭の回転も普通(?)…左手も普通(?)…しかし、右手の感覚がない。そのまま弾かずに引っ込むわけにもいかず、指先に感覚がないまま弾き始めた。徐々に感覚が戻ってきて三曲目は、つい先ほどの80%位の実力で弾き終えた。スピーチなら問題なく話ができる状態なのに…指先に感覚がなくなる初めての経験。緊張防止用の仮面の効果は無かったようだ。

さて、仮面の話だが…出番の前に、先生につけてもいいか最終確認をした。「勿論いいのよ…楽しみにしてるんだから…」と、おっしゃるものだから、私はためらいなくつけた。そして「先生、ステージでしゃべってもいいですか?」と尋ねた。「勿論やん。うちの教室はなにやってもいいのよ!」とおっしゃった。…そして先生に「次は、オペラ座の怪人です。」と紹介されスポットライトの前に出た。みんなに“ウワッー”と歓声をいただいたものだから、調子に乗って「オペラちゃんと呼んで下さい。」なんて馬鹿なことを言ってしまって受けるには受けたのだが、結局全ての参加者が演奏し終わって、ステージ上でしゃべったのは私だけ…また先生にはめられたようだ。これで演奏がうまかったら、かっこ良かったのだが、世の中そんなに甘くなかった。結局、演奏ではなくて余興のパフォーマンスに行ったみたい…。

みんなの演奏が終了した後で、二人の模範演奏があった。最終演奏者は先生だが…もう一人は、関西のギターコンクールの予選に勝ち抜き、年末に東京での本選を控えた26歳の今、日本で現役トップクラスの男性。先生いわく…将来日本のギター界を引っ張っていく逸材の演奏があった。ギターと言う楽器の能力を感じさせる素晴らしい演奏であった。勿論先生の演奏も素晴らしかったが…

発表会を振り返り、参加して本当に良かったと思う。自分の実力も測れたし、ギターという楽器の可能性も感じることができた。パフォーマンスはやらないほうがいいということも分かった。来年の発表会も是非参加したいと思っている。
こうして私の、発表会デビューが終わった。