スーパーで、食料品を買った時に袋詰めで、引っ張り出して使う薄い半透明の袋の口を開こうとしても開かない。若い時には簡単に開けられたのに…。 取れたカッターシャツのボタンを自分でつけようとしたら、針に糸が通らない。子供の頃には祖母の代わり糸通しをしていたのに…、 そういえばこの間、公園の鉄棒で懸垂してみたら、1度たりと体が上がらない。もちろん蹴上がりなんてできなくなっていた。逆上がりは試さなかった。どんどん、もっていた能力が失われていく。 体の表面から脂分が抜け、各器官の能力・筋力は衰え、女性に対する胸のときめきがなくなり(少しはまだあるけれど)失っていくものばかりと溜息をついた。 しかし、反面…他人(女)の心も少しは分かるようになり、相手と協調する術もダメ―ジを与える術も覚え、この世で生きていくうえでの自分の法則も形になってきた。 失うものがあり、得るものがあり…この世はうまくできている。 でも、若さは失いたくないものだ。 こんなことを考えるという事が…老化なんだろう。 |