今日は、奈良に行った。小学校の遠足で訪れて以来、おそらく40年以上行ったことがなかっただろう…。久しぶりの古都である。 スペイン、マドリードに在住し、リアリズム絵画の秀作を数々残しながら、50歳半ばに若くしてこの世を去った礒江毅の展覧会が奈良県立美術館で開催されていた。 私も若かりしころ、具象絵画を描いていた時期があったものだから、グスタボ・イソエの作品は是非みておきたかった。(私ごときとは、レベルが違いますがね…) 私は技法的なこと、作家が作品を通して苦悩するポイント、シャレっ気も、おそらく一般の人よりも感じることができるので、作家の描いている時の心の動きにも触れることができ、有意義な時間を過ごせたように思う。 12月28日まで開催されている。皆さんもお近くなら是非ご覧になられることをお勧めしたい。 美術館を出て、しばし奈良の町並みを散策した。日本人の観光客に混じって大挙してバスでやってきた中国、韓国からの来訪者と鹿の間を抜け、東大寺まで歩いてみた。もう拝観時間の終了間際で中へは入らなかったが、遠目で観る大仏殿は、私の記憶のなかにある建物より、はるかにでかかった。 紅葉まっさかりには、まだ少し早い様子だが、暑くもなく寒くもなく、ぷらりぷらりと歩くには申し分のない日よりであった。 日が陰り始めた頃、音響の先生からメールが入り、明日仕事で朝の6時20分に来てくれと書かれていた。歩き疲れたせいもあるが、一気に疲れがでた。 自分に腐らないように言い聞かせた。明日も時給500円の仕事を頑張ってこなそうと思う。私を必要としてくれる人がいることは有難いことだ…。 |