東京本社のあるフランスのアロマオイルの販売会社で、関西進出するにあたり、大阪に出店するか、我が町に出店するかで社内で議論が分かれた。 単純にショップだけの売り上げだけ考えて、関西の首都である大阪に出店するほうが得策だと言う人と、肌につけるオイルはケアできるエステスペースが必要となりその意味で、販売ショップ以外にエステスペースを最初の投下資金内で確保するには大阪では無理があり、設備投資とイメージを考えあわせると、我が町に腰を下ろしたほうが得策だと考える人がいたらしい。 そのため、結局我が町での出店が決定し、最も大口の出資者が資金を引き揚げたというのだ。 考え方の違う人は、どこのグループにもいる。組織が固まる前に強力なリーダーか、馬鹿がいて、理念を掲げ貫くことが、短期間で成功を手にする組織のありようだろう。 私が、声をかけて集まった町の若手事業者の定例会が来週月曜日にあるが、その際、会の既存の理念の冒頭に付加を提案しようと思う言葉がある。それは“目先の利益に囚われない。” 大きな変化を目指すなら、この理念の門を納得してくぐってくる人だけで組織固めするべきだ。 それには、今しかない。これから我が会が表に出ていく前の“今”、理念を徹底しておくことが、未来に大きな見返りを生むと信じる。 |