昨日のマダムの店でのワイン会は、小さなマダムの店の定員である10名を超えて11名で始まった。 協賛元のワインの輸入業者からカナダ人の美人スタッフが応援にかけつけていた。 客層はどこかの大学の教授と大学病院の医師とその関係者の女性数名、そして毎年2~3回海外旅行に出かけているという主婦達だ。 絵に描いたようなボジョレーを楽しみにやってくる人たち。 狭い店内で会話を交わしても誰も名刺交換はしないし、名前を名乗ることもなく適当にそれぞれが楽しんでいた。気を遣うことのない私の好きな集まりだ。 毎年、その年のボジョレーは「今年は良い出来だ!」と皆が言うが、昨晩もこの言葉が挨拶代りに飛び交った。 若い味…という以外に私にはボジョレーを表現する言葉が思い当たらない。 実のところ、私は昨年のボジョレーの味を忘れている。 実を言うと、昨晩飲んだボジョレーの味も忘れている。 12月初旬にマダムの店の企画で、私のホールで、今度は40人くらい集めたワイン会が企画されている。もちろん私も参加することになるが、その頃には今日飲んだボジョレーも、もう少しまろやかになっているだろう。 以前、ある人から若いワインを少しまろやかに嗜む飲み方を教わった。 舌の下側に一度ワインを溜めてから飲むといいらしい。 あなたも、今年のボジョレーで試してみられてはいかがだろう。 |