絵本(絵解き本)を、いっしょに作成している歴史研究家に前回会ったのが5月30日である。その際、研究家は7月10までに原稿をチェックし私に渡すと言った。これまでの付き合いで彼は、一般の社会人としての良識があることが分かっているから、必ず7月10日までになんらかの連絡があると思っていた。私にとっては長い時間を待っている。しかし、今日になっても音沙汰がない。 思い返せば、もし本作りで私と妥協できない食い違いがでた場合は自分の名前を出さないで、私の名前で作ればいいと前回の別れ際に話していたが、彼の心のなかは、今…揺れ動いているのだろうか? と言っても、まだ1日しか過ぎていない。今日の午後には連絡があるかも知れない。余計なことは考えないで、他のことをやりながら、もう少し待つことにしよう。 今、私が思い悩んでもなにもならいし…。 |
“世界は日本をどう見ているか”とネット検索するとYouTubeの動画にヒットする。 私は、最近繰り返しこの動画を見ている。 太平洋戦争直後…アジアの国々がこの戦争のことを、そして日本をどう理解していたか…を、世界の著名人のメッセージを連ね見せることで表現している。 太平洋戦争で日本に正義があったかどうか…と言う見方をするべきではないことは百も承知である。しかし私が学校で教えられてこなかった事実、戦争後にアジアに大きな変化が起こったという歴史的事実を認識した。 あの戦争を機に、当時欧米列強の植民地化されていたアジアの国々が、すべて独立したと言う事実である。 この事実を見る限り、アジア人が欧米人優位の世界に一矢をむくいた大きな意味を持つ戦争であったことは間違いないようである。 かつての日本もそうであり、今も同じかも知れないが、教育を通して事実を多い隠し、全く一方的な考え方を人々の心に植え付けることができる。教育というものは凄い力を持っている。そう思わずにはいられない。 ネットのおかげで、私はこの事実を知った。事実を隠すことのできないネットの普及が、世の中をより良い方向に向かわせることを祈りたい。 |
昨日私のホールで、知人のイタリア人の主宰するバイオリン教室の発表会が行われた。小学生の低学年から70才位の男性まで幅広い生徒がやってきた。私はリハーサル中の数人の演奏を聴いて外出したが、彼の教室の生徒はなかなかレベルが高い。一人…女子高生らしい生徒の音色は将来大きなコンクールにチャレンジする音楽家に成長することを予感させた。素人目…先生とのレベル差は楽器の違いに極めて等しい。 イタリア人のバイオリニストは、日本人女性と結婚した。日本に定住するつもりだ。昨年、子供が生まれたが…正確に言うと結婚はしていない。イタリアではそうしたほうが国からの援助が大きいと言う。二人とも至極、合理的な考え方を持っている。彼の使用するバイオリンは日本のある旧家に眠っていたものらしい。名のあるものかどうか忘れたが、彼が持ち主から一度弾かせてもらって、そのバイオリンの虜になったようだ。そんなわけで、楽器を手に入れるため、以前の所有者にローンにしてもらい、今でも毎月なにがしかの金員を支払っていると言う。 彼は、日本にやってきて、素晴らしい伴侶と家庭とバイオリンを手に入れた。 先ほど演奏していた麗しき女子高生も、将来良き伴侶とバイオリンに巡り合うことを祈ってあげたい。 |
私が山の家へ車で帰る時に通る山道には、道端に冷蔵庫やら家具やらが投棄されている。処分するのにお金がかかるようになり、僅かな金を惜しんで違法と分かって人の気配にない山道に捨てていくのだろう。 今朝も町の近くまで下りてきたところの…、道端の小さな展望台が見え始める少し手前まで来た時、白いゴミ袋が木間を縫って青空に舞うのを見た。 そのまま走って展望台の横まで来ると、車が一台止まっており、一人の男が腰に手をあてて景色を眺めていた。他に人の気配がないから、明らかに不法投棄の実行犯である。 セダンの車の後ろのトランクは開いたまま、おそらくそこにゴミ袋を入れてきたのだろう。 なにを思ったか…私は、ナンバーを確かめようとした。しかし、トランクが開いているから後ろから近づく私からは分からない。スピードを落としサイドミラーで前部のナンバーを見ようとしたが、うまくいかず、そのまま通り過ぎた。 その展望台には、大きなゴミ箱のコンテナが置いてある。宙を舞ったゴミ袋なら充分入る大きさである。何故男がゴミ箱に入れずに谷に放り投げたのか疑問が残る。 不可解な事件の多い昨今…、私が見た光景が事件と関わりのないことを祈りたい。 さて、あのゴミ袋の中身は、いったいなにだったのだろう? |
私の知り合いの女性は、小売店の販売員から頑張って…、セレクトショップのオーナーになって外車に乗り高級住宅街に住むという夢を実現した。 彼女は年に数回フランスやイタリアに飛び、バイヤーだけが入れるファッションショーを観て、受注会でモードな服を仕入てくる。 彼女が帰ってくると、順番に服を買いに顧客がやってくる。なかには途中ランチを挟んで一日中ショップで過ごす人もいる。そんな人は、おそらく100万円単位で買っていくのだろう。 私には縁のない…自分の服にいとめなくお金をかける人が大勢いるものだ。 彼女は、誰に対しても一切値引きをしない。その代わり買って行った人にとても高額なプレゼントを贈っている。 彼女が以前私に言ったことを思い出す。 “サービスというものは相手がサービスされたと思わなければ意味がない。” 彼女にとって、値引きは安易過ぎてサービスではないとでも言うのだろう。彼女はそれが分かる顧客だけを相手にしているのだ。 物の価値は、それを持つ人の考え方で変わるもの…。相手の価値観を見極めながら、自分の価値観をぶれさせないことが、すべての成功の秘訣なのだろう。 |
スポーツドリンクはアスリートが効率良く水分補給と疲労回復できるように作られた飲料で、お茶や水に比べ格段に糖分が多い。そのためアスリートではない一般人が熱中症対策と称して飲みすぎると肥満の原因になり、子供が飲み過ぎた場合歯のエナメル質を溶かし虫歯の原因になる。 私の知人に小児歯科の先生がいて、彼女は毎年夏になると決まってこの話をする。 熱中症対策で朝から自分の子供にスポーツドリンクを何本も飲ませる母親が多いのだそうだ。スポーツドリンクのボトルに書かれた注意書きを見たことはないが、(私は飲まないから…)ちゃんと表示していなかったらアメリカだったら訴訟の対象になるんだろうな…。 そんなわけで、私の知人の歯医者は、夏休みということもあるが、この時期結構忙しいようだ。 |
私の知人でケーキ教室を主宰する女性がいる。彼女の教室は自宅の敷地のなかにある別棟だ。要するにでかい家に住んでいる。父親が事業の成功者で富を築いたが、亡くなってからは大きな屋敷を維持するのは大変な様子だ。 それでも彼女は頑張り屋で洋菓子を勉強し他人に教えるまでになった。教室にはセレブ気分にひたりに…趣味の習い事感覚で通う女性で溢れている。 彼女自身、一月に一度、次に教えるネタを仕入れに横浜にあるケーキ教室に通っていることを、私は知っている。彼女の経歴では町の有名菓子店で修業したということになっているが、じつは無給でいいからケーキを作らせてくれと言って短期間もぐりこんだということを、私は知っている。 彼女はまじめで頑張り屋であるが、世間で言う“お嬢様”である。子供の頃から皇室が御忍びでテニスをしにくるテニスコートのある家で生活し、良い物・本物に囲まれて生活していたのだろうと思う。しかし私の見る限り彼女のセンスは、あまり良くない。悪いもの・偽物をあまり見たことがないからだろう…と、私は勝手に思って納得している。 人生においては、両極を経験することが大切なのだろう。だからこそ本物の良さが分かるに違いない。 彼女の生徒でありつづけるいじょうは、本物にはなれないことは明らかだ。 しかし、彼女の教室を巣立った後で、どこか違う教室に行ってみたら、もしかしたら本物になれるかも知れない。 修行が大切なのは、そう言うことだと思う。 |