一昨日神社に行った帰りの道で5年振りに出会った人が、ぶっきらぼうに2年前に私の会社の役員を退任してもらった前代表だった私の知人について話始めた。 この二人の関係は、10年前まで同じ会社の株主と株を持たない代表という緊密な関係であったのだがが、8年前に仕事上のトラブルから争いがおこり、結局裁判所で法的決着はつけたものの、今でも遺恨の残る仲である。 会社の代表を務めてもらった知人は今でも、私のビルの一室で私の援助のもと自分の会社を立ち上げ、私と毎日顔を合わせている。 ぶっきらぼうな話は、私の知人が大嘘つきで昔大変な目に合された。私が彼に騙されないよう注意するようにとの内容だった。その話を聞かされ、現在両人とは深い利害関係のない私は適当に聞き流した。翌日ビル内で知人に出会った時に、彼の天敵に出会ったことを話すると、彼も同じように相手のことを罵った。 私は両人のことを悪く思っていないし、どちらにも尊敬するところもあると思っている立場であるが、それぞれの話をまともに聞くとお互いとんでもない極悪人同士という事になる。 二人とも昔は同じ目的に向かって力を合わせて努力したことだろうに…悲しい結末だ。 昨日の友が今日の敵ということは世の中にはよくあることだろう。そうなると相手の粗ばかりが目につくようになるに違いない。例え意見が食い違っても相手の尊敬できる部分を見つめ合うことができればどれだけいいだろう…と思うのだけれど、そんな私は人間が甘いのだろう。 いずれにせよ、この二人とは今後、深い利害関係を持たないようにしようと思う。 |