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SOLILOQUY

ひとりごと

 
January 30, 2012 13:46:10

一族

カテゴリー: 日記
昨日あるレストランの55周年のパーティ―に参加した。300人以上が参加していただろうか…。老若男女の客といいたいところだが、ほとんどが30才半ばの三代目の社長の知人のようだから、多くの男女が集まっていたには間違いないが老は少なかった。この店がオープンした時私は2歳だったわけだが、そんな私はこの日の客のなかでは年寄の部類に入る。

この店の一族は、我が町の高額納税者であり豊かな家庭である。昔から子供に対する教育も徹底していて、例えばもの心ついた4人の子供たちと両親…合わせて6人のなかから、毎年一人が自分のやりたいことができる家族予算をもっていて、自分の順番になると留学したり、フランスやイタリアの一流ホテルに勤めに出たり、好きなものを買ったりできたそうだ。

そんな環境で大きくなった子供たちは、医者の妻となった長女を除いて全員が事業家として成功している。55年店が続いて300人の顧客を集める底力の理由がまさにそのあたりにある。

偶然にも、前夜、頑張ったけれど店じまいするショットバーのマスターに会いに行った私は、長年にわたる事業継続を可能にするノウハウを子供のうちから叩き込まれた一族の素晴らしさを思わずにはいられなかった。

昨晩、先代の両親はパーティーに出席していなかった。すでに代が変わった証とでも言うように…。

成功し、代々継続するための方法が確かにあるのだろう。そしてその方法を確立した一族のなかでのみ受け継がれるということが、まざまざと理解できた一夜であった。

そんなことを考えながら、年より客の私は、誰よりも早く店を後にした。