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SOLILOQUY

ひとりごと

 
January 28, 2012 10:09:03

寒波

カテゴリー: 日記
今朝、この冬初めて通勤途中の山道が吹雪いていた。周囲の人は「今年は寒い!寒い!」と、つぶやくが、私の家の近くに流れる小川は、川面の表面全体が氷で覆われることはないし、昨年のように何日もせせらぎが途絶えることはない。多くの人は1年前の寒さの記憶を消し去ってしまったように思う。常に、今が一番厳しい時だと思っているようだ。

去年の冬は、手袋と耳当てがないと朝の散歩に出られなかった。今年は一度も手袋をしていない。雪が降って、いたるところで道路が閉鎖され、普段車中45分の帰路に5時間かかった日もあった。

私は、厳しかったこと、辛かったこと、心から楽しかったこと、幸せだと感じたことを記憶に留めていたい。そうすれば、今から起こる人生の波は、忘れてしまう人生より小さなものに感じるだろうから…。

地震の記憶も、津波の記憶も、大切な人と過ごした時間も、大切なものを失った悲しみも、消し去ることなく心の中に育んでいたい。

そのほうが、強く生きていけるから…。