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SOLILOQUY

ひとりごと

 
January 05, 2012 11:35:04

打合

カテゴリー: 日記
年の暮れも押し詰まった12月30日に歴史研究家と昨年最後のミーティングを行った。
最初に彼が我が町の老舗ホテル名を受け継いだホテルの歴史資料作成を私が手伝った御礼ということで、ホテルからの謝礼の半分を渡したいと言われたが、今後私もお世話になることもあるという事で丁重に断った。そもそも謝礼と言ってもたいした金額ではなかったが…。

その後、彼の研究テーマを私がプロデュースして絵本にすることについて本人の最終確認(了解)をとり、これまでの私の作業状況の報告と意見交換を行った。彼は真剣に質問を重ねてきた。自分が10年近く時間を費やして調べた成果を。ある意味他人に託して公にするわけだから、当然と言えば当然だ。

打ち合わせ終了後、この度の研究の最も重要な元英国領事の描いた絵の風景の現場を彼の説明を受けながら歩いてみた。150年ほど前は波止場であったところは埋め立てられ、高速道路の橋脚が並び当時とは全く違う風景のなか寒風を受けて散策した。さすがに彼の思いが強いせいだろうか、私にもその絵の描かれた状況が今でよりはっきりと見えてきた。

彼から、新年のメールが届いた。「今年、私の感性に触れることを楽しみにしている。」云々と書かれていた。
私にとって、最も力強いエールである。

印税が入れば、相談しましょう…と合意した。

お互いにとって良い一年にしたいものだ。