今朝、いつものヘアサロンに行った。この店の特徴はシャンプーの丁寧さにある。初めの1時間…シャンプーに時間をかけてくれる。 マイクロカメラでの頭皮のチェックからはじまる。さっと頭を洗ってから頭皮と髪の毛に栄養剤を与え(若い時に比べると少し薄くなった)、それからやっとシャンプーへと進む。それ以外にも、なにかやってくれているようだ。 この時間…いつもなら、気持ちよくて、うとうと寝ているところだが、今日は眼が冴えていたので、担当の20才後半の女性スタッフに話しかけた。 “人は、見ようとするものしか見えないし、聞こうとするものしか聞こえない。聞こうとすると聞こえないはずの音が聞こえ、見ようとすると、見えないはずのものが見えてくる。この理屈が理解できると…、人生は、自分の思うようにしか進まないし、思えばすべて思い通りになることが分かるようになる。”と、ちょっと賢そうなおじさんを気取って話をした。 “分かるかな?”と、聞いてみた。 “私には、難しくて分かりません。”と、彼女は答えた。 一瞬、続けて説明しようと思ったが、違う話題に切り替えた。 だって、彼女には私の話を聞こうと言う気持ちがないんだもの…。 話す相手を間違えた。“やたら分からんことを言うおじさんやわー。”と、思われるだけだと気が付いた。 これから、しっかり相手を確かめて、話題を決めようと思った。 |