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SOLILOQUY

ひとりごと

 
September 26, 2012 21:37:47

静湖

カテゴリー: 日記
誰にでもあるのだろうけど、私にも好きな場所がある。
そのうちの一つが会社への行き帰りの途中にある、国内で最も管理状態の良い外人墓地である。
その近くに湖があり、小学生の頃には何度か校外活動で連れて行かれ、また休みの日に友達といっしょに裏山から獣道を通って山中の公園を目指した。成人してからも何度か女性と二人で訪れたものだ。


数十年前に新幹線のトンネル工事のため近隣山中の地下水脈が影響を受け、附近一帯の池や湖が干上がったことがあった。その湖も例にもれず、枯渇した湖に訪れる人が減少し、貸しボート場が閉鎖された。それでもヒッチハイカーやオゾンを求める都会人を癒してくれる食堂が一軒営業を続けていたが、主人が年老いたためか昨秋店を閉め、今年も一度も扉の開くことなく秋を迎えた。



昨日、湖を訪ねると、楽器の練習をする若者や犬の散歩に来た年配の人達の姿があった。私やその人達にとっては、贅沢な空間だと言えないこともないが、もう少し、このオゾン溢れる湖が賑わってほしい。そうしたら食堂も復活するに違いない…と、思った。
もう一度、湖に向かう2階の窓越しに、おばあちゃんの作る普通のきつねうどんが食べてみたい。


みんな自分の好きな場所は秘密にするのだろうか?


今年は例年になく湖には水が満ちていた。