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SOLILOQUY

ひとりごと

 
September 24, 2012 14:47:01

餌付

カテゴリー: 日記
私の仕事場は、結構都会だと思うが、数年前から車が盛んに行きかう道路に猪が出没するようになった。
先日、住人の会に県の農林水産局から担当者がやってきて“イノシシ防護柵のモデル設置について”と題した活動予定を住人に説明した。この柵は恒久的に設置するものではなく、防護柵がイノシシ出没阻止に効果があるかどうかを探るものだと説明を受けた。
そのなかで、県担当者は、イノシシ出没の原因は、決して山に食べ物がなくなったわけではなく、餌を与える人間がいるから人を恐れなくなり、安易に手に入る餌を求めて町を目指すようになったと言うのだ。

この話を聞いて、人間界でもよくある話だと思った。
その人のためになると思って…いろいろ手を差し伸べていることが、結局…その人に甘い人生を歩ませ、より多くの苦難を背負わせ、感謝の気持ちを薄れさす…そんなこと…まわりに一杯ありそうだ。
その人のために、厳しく突き放す…ライオンが子供を谷から突き落とし、生き残った生命力のある子供だけを育てる…なんて話を聞いたことがあるけれど、それに比べたら現代人は過保護過ぎる。人間界は弱肉強食の世界だ…なんて少しは学校や親が子供に教えたほうが、今巷を騒がしている問題もなくなるかもしれない。

さて、私自身の今の人生を振り返ってみた。私も周囲の人間をいっぱい甘やかしているかも知れんぞ。
私もダメ人間を製造しているぞ。

…とかなんとか言いながら、なかなか甘い人間を切り離せない自分がはがゆい。