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SOLILOQUY

ひとりごと

 
September 22, 2012 10:32:24

傍観

カテゴリー: 日記
以前私の部下だった料理人が、昨年会社の近くでイタリア料理店を開業した。ときどき料理を食べに行ってみる。2週間前にランチに行った時、独立を果たしたシェフの同僚で、やはり私の部下だった…現在地元の山口に帰って田舎のレストランに勤めている料理人の話題をシェフがふってきた。“あいつが、地元での独立を前にもう一度都会で修行したいから、うちで働かせてほしいと言ってきたんですけど、どうしようか悩んでるんです。”と、私に問うた。私は、“この店の経営状態はわからないから、言いようがないなぁー。”と、素っ気ない返事を返した。

昨日、彼のレストランに行くと、“あいつ来年の初めから、来ることになったんです…。やっていけるでしょうかねー…俺?”とポツリと言った。
私は、“だいじょうぶ、やってけるよ!上手くいくよ!もう決めたんやろ…だったら後ろを振り向いても仕方ない。前だけ見たらええんや。チャンスやないか…。”と言った。
彼は、“あーっ、チャンスですか?”と料理をしながらつぶやいた。

私のささやかな彼へのエールである。
自分で決めたことを、始まる前に振り返ってはいけない。それは無駄な時間だ。どうすれば上手く運ぶか考えて、今を動けはいいのだと思う。

彼の肩にかぶさる荷が、彼の底力を育てることになるよう…傍観者の私は祈りたい。