私の子供の頃、今頃の季節にはすでに紅葉が始まっていたような気がする。いつも通勤で通る山道は、いまだ秋の気配すらない。これも温暖化の影響なのだろうか…紅葉が1ケ月も遅くなるとは地球にすごい変化が起こっているのに違いない。人類がパソコンと言うツールを手に入れたことより、もっと大きな変化と言えるかもしれない。 今朝、秋の気配のない山道を町に向かって走った。すると、山のなかにある森林植物園に向かう市バスとすれ違った。曲がり角で大きく膨らむ大型バスを交わすため、カーブの手前でスピードを落として待機していた私の車の横をバスがゆっくりと通り過ぎて行った。 その時、バスの中を覗き込むと、乗車客が見当たらない。小雨交じりで気温が少し下がった今日…、週末といえども自然のなかを散策する人はいないのだろう。 おそらく、紅葉真っ盛りになれば、もう一度あのバスもいっぱいになるに違いない。 誰も乗っていないバスを見て、秋を感じた今朝のひとこまであった。 |