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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 05, 2011 14:13:05

旅人

カテゴリー: 日記
私は学生時代を東京で過ごし、卒業後初めて入社した会社で大阪本社に勤務した。

それ以外の人生のほとんどの時間を今の仕事場で過ごしている。
北面の山と南面の海に挟まれ、地中海型の気候と言われ雨が少なく、一日のうちに山風と海風が入れ替わり空気によどみのない“住まうこと”で言えば全国でもっとも人気のある町に生まれ、育ち、生活してきた。

そんな私は、小さい頃から、いつかこの町から出て、もっと自分に適した土地で生活するだろうと考えていた。

私の先祖はおそらく2000年前に山口県を生活圏とし、いつの時代かに関西に移り住み戦国時代には合戦に参加し、破れ、逃げ、住まう土地を転々と変えたように思う。
曽祖父は150年前に、江戸や長崎に遊学し、祖父の時代に今の町にたどり着いた。

周囲の人達は、私がこの町を離れたいと思っているなんて考えられないと言うが、私には、より自分に適した土地に向かって住まいを移してきた先祖の血が流れている。
そう思うと私が近いうちに新天地を求めて旅立つことは必然のように思えてくる。

この考え方は私だけのものではなく、おそらくあなたにも、そんな血が流れているに違いない。

人はすべて旅人のはずだから…