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SOLILOQUY

ひとりごと

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May 11, 2011 11:46:58

消去

カテゴリー: 日記
10 年前に亡くなったご主人への思いを、いまだに断ち切れずにいる女性が私の目の前にいて・・・彼女の周囲の時間も動きを止めているように見える。いっしょに過ごした時間が僅かで死別した、人としての全てを知る前の、ただ素敵なだけの彼の姿が心に焼きついているのだろう。彼女が今、寂しさを紛らわせるために付き合っている結婚する気のない若い彼氏も、彼女の母親も、彼女の友人も、彼女の放つ刹那な世界観に飲み込まれて輝きを忘れている。

私にできることはないだろうか・・・

止めてしまった歩みを、一歩踏み出せば、あなたの周囲の沢山の人たちが新しい世界への旅に出れるように思います。もう進みはじめてもいいのではないでしょうか・・・神様に時間という貢物を、もう充分捧げてきたのだから・・・

私は、メールの送信ボタンを押さずに、消去した。
May 10, 2011 13:41:49

後輩

カテゴリー: 日記
私が社会人としてのスタートをきったのは、大坂に本社を置く繊維関係の上場企業だった。企画室に配属された私は、休みの日に洋裁学校に通わされ(学費は自分もちだった)、1週間休みのない入社1年目を過ごした。2年目になり、デザイナーとして後輩の女性が私の部署に配属されてきた。私は先輩としての立場で指導を心がけ言葉を交わしたが、彼女は私にだけは挨拶をせず、他に誰もいない時に声をかけても、全くの沈黙・・・、ここで私が、彼女に変に手を出したのではないかと思われた方もおられようかと思うが、(実は当時自分でも、何をしたんだろうかと悩んだくらいだ。)全く心当たりがない。3年目で私が退社する時も、一言の言葉もかけてもらえなかった。このとき私の心に女性に対する悪しきトラウマが築かれた。「女は分からん・・・」
退職後、5年ほどたった頃、突然後輩だった女性から電話がかかってきた。会いたいと言われるまま会って話をしてみると、彼女が私に訊ねてきた。「結婚されてますか・・・」??????

「分からん。女は分からん。」この経験が今でも私の女性に対するトラウマになっている。
「いったい、どうゆう生き物なんやねん!」
私は今でも女性が分からない。彼女の気持ちを誰か教えてほしい。
May 09, 2011 16:10:53

障害

カテゴリー: 日記
勉強のできる人のことを、人は「頭の良い・・・賢い人」と言い褒める。人間離れしたおそろしく頭の良い人のことを、人は「天才、神童」と言い、やはり褒め敬う。勉強ができる人のことを、人はあまり悪く言わない。勉強のできない人のことを、どれだけ愛に満ちていようとも、人はあまり良く言わない。この世界は、学校の勉強が多少できれば、有利に生きて行けるようにできている。理解力が劣っていて一般の子供たちに勉強がついていけない人たちのことを、発達障害者と呼ぶことがある。そう呼ばれる人たちのなかには芸術の分野やや記憶力ですぐれた才能をもつ人もいる。
一般に頭が良い人たちが、大企業に固まって働いているが、発達障害という言い方が差別用語でないと考えたら、彼らは一般人より頭が良すぎるという発達障害者ではないだろうか・・・と私は考える。
生きているということは、何か足らないものを持っていると言うこと・・・。人は完全ではない。不完全だからこそ人であり、経験という旅ができる。足らないところの多い私は・・・そう考える。

私は、恋愛の発達障害のような気がする。若いときの経験が不足している。それは決して嘆くべきことではなく、どうしようもないことでもない。私は、発達障害であるが、まだまだ自らの経験を重ねながら改善の余地がある。と理解、分析する。
May 08, 2011 13:07:06

小説

カテゴリー: 日記
子供の頃に喘息だった私は中学生になり体質改善のため、市内でもその走りで名の通っていた兄の影響もあり陸上競技部に入部した。試合に出る...とか、勝ちたい・・・という目標はなく。ただ喘息を克服することだけを目指し頑張って、お陰で普通に健康な人?になれた。2年生の後半に、進学のためと言って退部したが、普通の公立校にしか行けなかった。情けなかった。昨年末で1年以上書き続けたブログを作家活動のためと称して休筆したが、いまだに何も書いていない。自分のふがいなさが情けない。だから、私のような人間は一つのことに集中しようとしない方がいいのかも知れない。そう言えば仕事のできる人間は、趣味にしろ、恋愛にしろ同時に半端なくこなす。作家活動を続け、恋愛をし、ブログも書く・・・それが今の私の心境だ。集中するためには、気分転換できるものが近くになければならない・・・ということに違いない。今までの反省を踏まえ、これからは、いっぱいやりたいことを、かかえて生きていきたい。

まずはじめに、こんどこそ今月中に小説を書きはじめようと思う。
May 07, 2011 11:34:52

犬型

カテゴリー: 日記
狩猟民族と農耕民族とか、犬型と猫型と言う様に、人間のタイプを二つに分けることがある。狩猟民族と犬は獲物を追いかけることが好きで、農耕民族と猫は収穫を粘り強く待っている・・・といういイメージかな。私自身、自分を犬型だと認識していて、待ち伏せしたり罠をかけたり、あるいは自分で育てて収穫するより、すでに食べごろに成長した獲物を追いかけて捕まえるほうが好きなように思う。しかも、捕まえられそうなのに手を伸ばすと、ひょいとサイドステップなんかされたりして、かわされようものなら、ますますむきになって倒れるまで追いかけるに違いない。もうお分かりだと思うが、これが恋愛における人間の心理?・・・この微妙な心の動きを知って異性を動かしている人は男にも女にもいると思うが、意識せずに相手を振り回している・また振り回されているケースも世の中には多々ありそうだ。このあたりの感覚をゲームのように楽しめるようになれれば、恋愛のプロになれるのだろうが・・・私はと言うと、まだまだ未熟・・・、いつも追いかけては息切れし、逃げられ、落ち込んでしまう。

恋愛のプロになりたいと思う年ではないが、もう少し体力をつけておいたほうが良さそうだ。
May 06, 2011 14:40:28

連休

カテゴリー: 日記
今年の連休は、近年で最ものんびりと過ごした。と言ってもバカンスをとったということではない。毎日会社に出てきて一応仕事をしている。誰かに監視されている立場ではない私は、これと言って追われる仕事を持たないので、マイペースの連休を過ごした・・・と言うことだ。すでにこの年で、それまでやってきた仕事の第一線を退いた私は、毎日のんびりと働いている?ふりをしている・・・と言うのが正直なところ・・・。私のこれからの人生の過ごし方を確立することが近々の課題である。理想を言うと、目ざしている作家活動をしながら、年間の1/3をシンガポールで過ごし、そこを拠点に一年に数回、行ったことのない外国に足を運んでみたい。その実現のために、この年になって英会話の個人レッスンも始めたりしている。若いころに比べれば、記憶力は衰えていて、繰り返しの回数は増えたけれど、美人の先生がなかなか素敵だから楽しくやっている。

目指すは作家生活・・・そう、あこがれの印税生活・・・頑張るぞ!
May 05, 2011 13:46:12

返事

カテゴリー: 日記
6月に私のギターの先生のリサイタルがある。当然生徒の私の立場としては入場券を何枚か渡されており、お客様集めをしなければならない。友人に声をかけるが・・・行きたいという人、行ってもいいよという人がみつからない。私がエスコートしようと思っていた女性からも「ギターは、分からないから・・・」と一言、拒否反応が返ってきた。ギターという楽器が、つくづくマイナーだと思い知る。このままだと私一人だけになりかねない。そんなの、かっこつかないし・・・と、思案していると遠い昔(10年ほど前)にコンサートなどいっしょに行った一人の女性を思い出した。彼女はクラシックギターを習っていたはずだ。久しぶりに電話してみると、電話口に変わらぬ憂いのある声が聞こえ、事情を説明すると、仕事の都合がつけば行っても良い・・・との返事が返ってきた。入場券は何枚でも用意するから、友達誘って・・・と言ってはみたが、本心は一人で来てほしい。「結婚した?」と唐突に訊ねると、「いえまだです。マイペースでやってます。」とかえってきた。なんだか嬉しくなって電話を置いた。そこにはかわいい自分がいた。

彼女の返事を待つ楽しみが、私の人生に一つ加わった。
May 04, 2011 14:59:51

不安

カテゴリー: 日記
普段自分が世界の中心だと思って生きているつもりだけれど、気がつくと心の中にいつのまにか不安が育ち、落ち着かなくなっていることがある。答えに直接ぶつかって行かずに眉間に皺を寄せ邪推し苛立ち、心のなかが不安定になっているのは誰かさんのせいだと思いはじめる。そんな時大きく深呼吸して・・・もう一度深く吸い込んで、お腹の内のエーテルをすべて吐き出すと、世界の中心が自分以外の誰かにずれていることに気がつき、なんて自分はちっぽけな存在になっていたんだと思う。そして答えが自分のなかにあることを思い出す。この繰り返しが不完全な自分がこの世の中を生きていく正常なサイクルに違いない。はじめからすべての分かった聖人として生まれてくる者は、皆無といっていいのだから・・・大きな顔して不安を感じ苛立てば良い。
ただ、さらに上を目指すためには、たまにお腹のなかの全てのエーテルを吐き出してしまうことを忘れてはいけない。

邪推し不安におののいた自分自身に贈る。
May 03, 2011 12:12:07

後姿

カテゴリー: 日記
昨晩、連休を利用してこちらへ戻っていた兄が一人でやって来た。彼は上場企業に宮仕えし、3年前関連工場の経営を立て直すという使命を帯び、北陸に本拠をおくある会社の社長として単身赴任した。ぬるま湯の社風を変えるべく毎朝7時に正門に立ち、社員一人一人に声をかけ、叱咤激励の毎日を過ごしたが、危機感の薄い風土の社員の士気は思うように上がらず、焦燥の日々を送る。先日、信念を曲げられず本社の幹部とぶつかった・・・と愚痴をこぼしたことのない兄が話をした。兄は、私のまだ訪ねたことのない土地で戦っていた。子供の頃に私の憧れの存在だった白髪の目立つ兄が駅に向かって歩いていくほろ酔いの後姿に、私は学生時代のかっこよかった兄の姿を重ねていた。

私の家で酒を飲まないという記録は、このようにストップした。
私も、まだまだ戦っていこうと・・・思った。
May 02, 2011 12:50:28

嫉妬

カテゴリー: 日記
さすがに人生の経験が増すと嫉妬というものに縁が薄くなってくる。大抵のことは許せるし、大抵のことには諦めがつく。これまで私に嫉妬した人がいるかどうか考えてみたら、いるだろうなぁー、ある時まで思うことはすべて実現すると思っていたし・・・恵まれた環境にあったと思う。そうこうするうち人生の転機が訪れ、思うことが実現できないと思い始め、思うことが無くなってきて、とうとう救急車で運ばれ緊急手術を受ける羽目になった。今の私には、そのときの経験が血と肉になって身についたと思う。恋愛と同じで失恋重ねないとダメなのね・・・きっと! 最近、私はある男性に嫉妬されていることに気がついた。一人の女性の介在する話なのだが・・・私は、その女性とそれほど親しくないし、勿論その男性にはあったこともない。ここで、もう一度嫉妬というものを考えてみた。嫉妬という感情の奥には、奪いたいという欲望があるに違いない。与えるだけの行為“愛”とは正反対に位置する。彼は私とは親しくないその女性を私から奪える訳はない。私の周りで嫉妬の感情がうごめいている。さて、どうするか・・・いっそのこと火中の栗を拾ってみるか・・・無視しておこうか・・・今日は少し嫉妬について考えている。

私の知らない彼の嫉妬が彼自身を高みにいざなう励みになってくれることを祈る。
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