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SOLILOQUY

ひとりごと

 
May 23, 2011 15:28:05

世界

カテゴリー: 日記
目の前にいる人の気持ちを変えようと思った。その人の本来進むべき道に戻してあげたいと思った。彼女の支えになりたいと思った。私が一番良き理解者だと思った。自分がその人に振り回されていると・・・思った。

しかし、私は私が中心の人生を生き・・・彼女は彼女が中心の人生を生きている。中心が違っていた。私が人生で気づくべきことと、彼女のそれとは似ているけれど違っていた。
以前にも、同じ切ない思いをした。二度と繰り返すことのないよう・・・そんな出会いを避け続けた。しかし、数十年後に似た人に出会ってしまった。

私が出会いを避けることが、この人生で学ぶべきことではなく、そんな出会いが巡ってきた時に、以前には手を伸ばさなかった結論を選択することが大切な学びではなかったのか・・・
逃げてはいけない・・・と思った。逃げれば、年老い、疲れ、いつか追いつかれる。まだ、体力と知力の残る間に、私も彼女も立ち向かわなければならない・・・と思った。

人は、自分の意思で自分の世界を変えられる。自分以外に自分を変えられる存在はない。
そう考えた私のなかに、彼女をそっと見守ろうという気持ちが芽生えた。
彼女の心の内を変えることが、私の役目ではないと気がついた。
立ち向かって、次の人生を歩んでほしいと願いながら・・・目を閉じた。