さすがに人生の経験が増すと嫉妬というものに縁が薄くなってくる。大抵のことは許せるし、大抵のことには諦めがつく。これまで私に嫉妬した人がいるかどうか考えてみたら、いるだろうなぁー、ある時まで思うことはすべて実現すると思っていたし・・・恵まれた環境にあったと思う。そうこうするうち人生の転機が訪れ、思うことが実現できないと思い始め、思うことが無くなってきて、とうとう救急車で運ばれ緊急手術を受ける羽目になった。今の私には、そのときの経験が血と肉になって身についたと思う。恋愛と同じで失恋重ねないとダメなのね・・・きっと! 最近、私はある男性に嫉妬されていることに気がついた。一人の女性の介在する話なのだが・・・私は、その女性とそれほど親しくないし、勿論その男性にはあったこともない。ここで、もう一度嫉妬というものを考えてみた。嫉妬という感情の奥には、奪いたいという欲望があるに違いない。与えるだけの行為“愛”とは正反対に位置する。彼は私とは親しくないその女性を私から奪える訳はない。私の周りで嫉妬の感情がうごめいている。さて、どうするか・・・いっそのこと火中の栗を拾ってみるか・・・無視しておこうか・・・今日は少し嫉妬について考えている。 私の知らない彼の嫉妬が彼自身を高みにいざなう励みになってくれることを祈る。 |