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SOLILOQUY

ひとりごと

 
May 05, 2011 13:46:12

返事

カテゴリー: 日記
6月に私のギターの先生のリサイタルがある。当然生徒の私の立場としては入場券を何枚か渡されており、お客様集めをしなければならない。友人に声をかけるが・・・行きたいという人、行ってもいいよという人がみつからない。私がエスコートしようと思っていた女性からも「ギターは、分からないから・・・」と一言、拒否反応が返ってきた。ギターという楽器が、つくづくマイナーだと思い知る。このままだと私一人だけになりかねない。そんなの、かっこつかないし・・・と、思案していると遠い昔(10年ほど前)にコンサートなどいっしょに行った一人の女性を思い出した。彼女はクラシックギターを習っていたはずだ。久しぶりに電話してみると、電話口に変わらぬ憂いのある声が聞こえ、事情を説明すると、仕事の都合がつけば行っても良い・・・との返事が返ってきた。入場券は何枚でも用意するから、友達誘って・・・と言ってはみたが、本心は一人で来てほしい。「結婚した?」と唐突に訊ねると、「いえまだです。マイペースでやってます。」とかえってきた。なんだか嬉しくなって電話を置いた。そこにはかわいい自分がいた。

彼女の返事を待つ楽しみが、私の人生に一つ加わった。