今日、知人の奥さんの5回目の手術があった。手術終了直後、転移性ということでホットした…と言うメールが届いた。縦7×8cm、幅2×3cmの肺の20分の1位を除去し、医者から生活に全く支障がないと言われたと書かれていた。肺にまで及んだガンが末期に近いという認識をもつ私は、どのようにメールを返すべきか悩んだ。これからも、奥様の支えになってあげてください…と書いて送信した。知人の晩年は、イバラの道だ。若い頃に何不自由のない他人の羨む人生を歩み…、自分の思い通りの事業を展開し…、徐々に遠ざかる幸せに手をうつことなく全てを失った。今、自分の至らなさを悔い、奥さんに献身を捧げる彼の姿をみると心が痛い。彼のこの世で二度目の人生は、苦難を背負って生きていく運命なのだと思う。誰もが自分の一生のなかで、それまでとは違う人生を歩む複数の転機をもつに違いない。今の時点で私自身の人生を振り返れば3度以上の転機があったように思う。今が幸せだと感じる私は、今後悪い人生への転機が訪れないことを信じ、祈りたい。悪いことは、いつまでも続かない…そして良いことも…いつまでも続かない。そう思いつつ、生きていることが、未来に起こるすべてに対応できる自分であるための秘訣のように思える。 彼の奥さんが、今日も、明日も安らかであるように、祈りたい。 そして、知人にとって、良い方向への転機が次にやってくることを祈りたい。 今日出会ったすべての人の幸せを祈りたい。 |