ここのところ良い天気が続いていた。朝の5時半頃起きて散歩に出かける。まだ真っ暗で、ちょうど月の左下に多分明けの明星(金生)と、月からかなり離れた右下方に、少し光の弱い星が見える。なんという星か分らない。ここもかなり空気のきれいなところだが、それでも、この時間は二つの星が見えるだけ…散歩のコースに西に向かう一直線の道があるが…しばらく歩いていると、星はひとつ…そして一つ見えなくなる。振り返ってみると東の空が白みはじめ、明るい空が私に追いつき追い越して、あんなに大きく輝いていた月も飲み込んでしまう。家々が沢山の色に染められていたことを思い出す。この朝のひとときを私は好きだ。私がどんなに悩み苦しもうとも、この大自然の営みは明日も変わることなくくり返される。自分のちっぽけさを感じ、自分が大きな世界の一部であると知る。私の悩みや苦しみがいかにささやかなものか…。 今夕、雨が降り始めた。明日の朝は月も星も見ることはできないだろう。それでも光が私の背中から照らすに違いない。 明日は、法務局に行かなければ… |