今朝、車を運転して会社に来る途中、信号で一番前に止まった私の車の前に、左折してきた一台の大型ベンツが割って入った。見ると、毛皮の襟巻をしたお金持ち風の年配の女性が運転しており、次の信号待ちの間に運転席の窓から火のついた吸いさしの煙草が捨てられた。 私は一瞬目を疑った。昔はヤンキーと呼ばれた若者や、営業マンが平気でポイ捨てする光景をよく見かけたものだが、最近では健康や環境美化問題で喫煙者に厳しい世の中になってきたから、世間の喫煙マナーも改善してきていると思っていたのだが、きっと彼女は見かけは大人だが、ハートはまだ子供…ヤンキーのままなのだろう 煙草のフィルターは、合成繊維でできている。紙や煙草の葉は時間とともに自然にかえるが、フィルターはいつまでも、そのままの形で残る…。手入れの行き届いていない墓地の墓参りに行って花を供える時は、セロファンやリボンは外すように歴史研究家に言われたことがあるし…、山上りでも同じだろう。金属缶やプラスチックなどバクテリアが分解できないものを自然界に放置することは地球を破壊するに等しい行為なのだ。 キアヌ・リーブスが主演した映画で…人間を滅ぼしに宇宙からやって来た創造主に、アメリカ合衆国を代表する人物が“私達の地球をどうするつもりだ?”と問うと、創造主が“あなたたちの地球?人類は地球にとっての害虫だ。”と言うくだりがあったが…。 今度、あのおばさんが煙草のポイ捨てするところ見つけたら、“あなたは、地球にとって害虫だ。”なんて…言ってやろうかと思ったけれど、きっと変なおじさんだと思われるだけだから、また見て見ぬふりをするに違いない。 私も、大人やしな…。 世の中を改善できないおじさんの独り言や…。 |