acchan.com恋愛お見合い - 無料の婚活サイト  どなたもログインしてません  

SOLILOQUY

ひとりごと

 
February 17, 2013 21:33:10

価値

カテゴリー: 日記
1974年日本で初めてコンビニができた。その頃のコンビニの売りは“24時間、開いている”“品揃えが豊富で必要な物が揃う。”“対面接客の煩わしさがない。”の三つだったと思う。コンビニが一般小売店よりも名前の通り便利な店だと一般人が認識したとき、コンビニ各社の戦いが始まった。弁当戦争とか、デザート戦争だとか、オリジナル商品の戦いになって、お蔭で我々は美味いものを手軽な価格で手に入れることができるようになった。

その代わりに私達が失くしたものもある。その一つが“物の価値…。”
昔だったら、わざわざ町に出て専門店に行って手に入れていた物が、いつでも手に入るから、持っているかも知れない物でも、探さずに、簡単に同じ物を買い求める。
傘の価値なんて、以前なら高価で大切なものだったが、今では雨が降れば簡単に手に入る消耗品になっちゃった。
コンビニで小銭を使う癖が習慣化したから、お金をコツコツ貯めて、欲しい物を買うなんてことをしなくなったんじゃないかな?若い人が車を欲しがらなくなったと聞くけれど、それはスマートフォンとコンビニの普及も大きく関係あるんだろう。
企業は、人間の欲求を分析し追求し、より簡単に人々の望む物を提供するから…そのお蔭で商品の価値がどんどん下がってしまう。

世の中の流れに抵抗して、高級傘でも買ってみようかな?
でも、そんな傘をさして歩くのも恥ずかしい気もするし…、やっぱりビニール傘で充分だ。
どうやら私自身もコンビニの戦略に、まんまと乗せられてるみたい…。
世の中について行けていると喜べない複雑な気持ちだ。