母の入院のため付き添って病院まで来た。明日が手術である。 この病院は、8年前に私が手術を受けた病院だ。今デイルームで書いている。窓からの景色のなかで数棟背の高い建物が増えこと以外は、私が入院した頃と何も変わっていないように思う。 懐かしい景色である。懐かしい病室である。 あの当時は、私が現役で仕事をしていたから、術後ICUから一般病棟に戻って数日後に仕事上のトラブルが発生し、幹部社員を朝の7時半に、同じデイルームに集めて会議を開いたことを思い出す。 母と私の立場は変わって、この度は私が母を看病する番だ。 してもらったことは、誰かにしてあげることになるのだろう。 母の一日も早い回復を心から祈る。 |