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SOLILOQUY

ひとりごと

 
January 11, 2014 13:06:28

手紙

カテゴリー: 日記
昨年秋に30年ぶりにアメリカの片田舎を訪ねる旅行をした際、2日間、車の運転で私を案内してくれたリムジンサービスの会社の社長に、車中で私の本を見せたら、その本を自分もほしいと言ってきた。しかし余分がなかったので日本に帰ってから送ると言って別れた。
私は戻ってすぐに発送したのだが、その後音沙汰なく、社長は少し調子がよさそうなところがあったから、きっともう連絡はないものと諦め、ちょうど昨日の夕方、リモの会社を紹介してくれた知人に残念だが返事がないのでがっかりだ…と世間話のついでに話した…ちょうどその夜、家のポストにアメリカからの便りが紛れていた。
なかには社長からの‘昨年末、いらなくなった自分のゴミ置き場のなかに私の本をみつけて驚いた。手紙が遅くなり申し訳ない。’と言う書き出しの手紙が入っていた。

ゴミ置き場のなかに忘れ去られていた…という表現に私が抵抗あるかも知れない…なんて配慮が微塵もないことがよく分かる。ともかく私の本はゴミ並みか…なんて、すねずに、単純に便りを喜ぶことにした。
心のなかの小さなモヤモヤが、一つ消えた。

次回の旅行でも、やはり彼の運転する車に乗ることになるだろう。