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SOLILOQUY

ひとりごと

 
January 04, 2014 11:41:57

電車

カテゴリー: 日記
学生の頃、単位がとりやすいからと履修した哲学の授業…有名な教授だったけれど名前は覚えていない。その当時の講義の内容は全くと言っていいほど覚えていないが、唯一記憶する言葉がある。

“電車に乗った時に、新聞や小説を読むことは、世の中の状況を知るための貴重な時間を無駄にするようなものだ。電車のなかから見える季節、町ごとに変化する建物、時代を映す看板、女性の服の色やヘアスタイル…世の中の情報がいっぱいあるのだから、下を向いて文字なんか読まずに、ボーっと周囲を眺めていればいい…。”

この言葉だけは鮮明に覚えている。

先生はもう亡くなってしまっただろうが、現代の電車に乗ったら何をおっしゃるだろう。
遠い国の景色や出来事、今まで知り得なかった学問に関しては多くの情報が入るようになったけれど、本来自然に感じていた周囲の変化には、みんな鈍感になってきたのではなかろうか?

そんなことを考えながら、今朝も六甲の山並みを見ながら会社に向かった。
元旦から休みなく出勤している、貧乏性な私だ。