今年66歳になるマダムは、老舗旅館の次女として生まれ、高校は英語圏の学校に通い京都の大学を卒業後、アメリカ留学・・・日本に帰って、大阪万博のコンパニオンの誘いがあったが断り、パブを始めるという友人の計画の相談に乗っていたら、いつの間にか自分がやる羽目になり、若くして成功し財を成し、当時ホテル以外ではまだ珍しいフランス料理の店を始めた。30年以上続けた店を一昨年にたたみ、今は一人で気楽にワインを売りにしたカフェバーを開いている。その店に足を運ぶレストラン時代からの顧客は文化人が多く、独身を通したマダムの知性と人柄がうかがえる。 先日、彼女は朝5時8分の電車で大阪まで行き、新幹線に乗り換えて京都に到着。学生の時に下宿していた民家が、まだ残っていることを確かめ・・・タクシーで八坂神社まで移動し、そこでラジオ体操に参加・・・次に三条烏丸にあるカフェで8時から朝食をとり(釜炊ご飯)10時まで本を読んで時間を潰し、その後近くにある洋菓子店で焼き菓子を買い求め、少し歩いて。お茶の老舗の一保堂で香りを楽しみお茶を買い、そこが営業する喫茶室「嘉木」でお茶と菓子をいただいて2時ごろに帰って来た。 朝早くから半日で、素敵な一人旅をしたものだ。私も京都の朝早くの河原を歩いてみたいと思うようになった。 |