私が30才代に出会ったクロアチア人の女性から、私があることでギブアップしそうになった時、流暢ではない話しぶりで“諦めちゃだめ!探せば道はあるのよ!”と、言われた事がある。そしてしばらくして、彼女の言ったとおりに、望む人との出会いが叶った。 それでも、その当時、彼女の…目を見開いて真剣に話す印象だけしか記憶に残らなかった。 15年後、私がもっと大きな壁にぶち当たった時に、震災の後、国へ帰った彼女の顔と言葉が再び思い出された。私は“諦めちゃだめだ。探せば道はあるんだ!”と、頭のなかで何度も呟いた。それでも自分の力では道は見つからなかった。そのうちある弁護士との出会いがあって急激に形成が変わり窮地を切り抜けることができた。 自分の力では、どうしようもないことは、他人の力を借りることも大切だと思う。 もし、本当に道が見つからず、全てを諦める時間しか無くなっても、ギブアップした時のダメージを減らすための努力は続けなければならない。 “諦めちゃだめ!探せば道はあるのよ!”というクロアチア人の言葉は、年を重ねるにつけ輝きを増す私の教訓となっている。 |