私の言うことを、まともに受け取れない人がいる。言葉を選び探し、時間をかけ焦らず、思いつく限りの例をあげて話をしても、まともに伝わらない。 先ほど、私のひとまわり年上で、アメリカのある民間会社の代表を勤め、定年で日本に戻った尊敬する先輩と話をしていたら、私と全く同じ思いで彼を見ていた。どうして彼が理解できないのか不思議だというのだ。 こんなことで意気投合するのも軽い話だが、共通の悩みを持つ先輩だからこそ“それでも私は彼から多くのことを学びました。思いを伝えることがどれだけ大変なことか…。分かっていると答えても、本当は分かってないことを…。他人は自分の都合良いようにしか聞いていないという事を…。”と、話してみた。 先輩も人の良い人だ。私の言ったことがよく分かると言ってくれた。それで私の心も少し軽くなった。 さて、先輩は私の思いをどれだけ分かってくれているのだろう? あんまり考えすぎると、自分の思いを他人に話せなくなりそうだから、深く考えるのは止めにした。 |