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SOLILOQUY

ひとりごと

 
February 21, 2014 15:36:45

事件

カテゴリー: 日記
昨日、ランチにマダムの店に行った。他に客はおらず一人で寂しく食べていたら、一人の女性が入ってきて隣のテーブル席に座った。彼女はマダムの店の顧客で、独身を通し数年前に公共機関を定年退職した。今は一人住まいで若いときから続けているスキューバダイビングを楽しむ悠々自適の人生を送っている。一昨年の秋から半年間バリに部屋を借りダイビング三昧の生活をするほど、バリの海にはまっている。
この度、日本人女性7人が行方不明になり私の町の名もニュースに出てくるし、も思わず彼女の顔が思い浮かんだ。

私は軽く挨拶した後、聞こえてくる彼女とマダムの話を黙って聞いていた。
どこへ行っても訪ねられるのだろう…彼女の方から先にこの度の事件の話しが出た。事件現場には彼女も何度か潜ったことがあり、普段はそれほど危険な場所ではなく、それよりも5名が助けられたあたりの岩礁附近が危険で、波が止んだ時でないと近づけない難所だと話しているのが聞こえてきた。現地のインタビューに答えていた同じダイビングのガイドの日本人女性も知り合いだという事だから、彼女にとっては身をつまされる事件に違いないと推測された。

食事を終え、先に席を立ち“今日は、お顔が見ることができて良かったです。”と一言声をかけると、私の気持ちを察したのか“まぁー嬉しい。ありがとうございます。”と彼女は笑顔で答えた。

亡くなられた方のご冥福と、いまだ発見されていない方の無事を祈りたい。