今日、ギター教室に行って、右手親指の奏法について教わった。親指は主に第3弦から第6弦を弾くことが多く、高音部を弾くことは先ずない。親指で第4弦を弾く時には、軽く人差し指に当てるように弾き少し溜めを作った後に人差し指と中指の高音部はその反動で弦から手が離れる途中で弦を弾くというよりも当たるような感覚の奏法を教えられた。第5弦を弾く時は第4弦よりも、もっと溜めを作った後で高音部を弾く・・・第6弦は第5弦よりももっと大きな溜めを作る・・・自分で奏でる低音が身体の中心に響いてくる感覚を得た。先日の智内さんのピアノコンサートでの本人の自己紹介を思い出した。「自分は10本の指を使える人より情感のある音を出せる・・・。」と言うあの話だが、私はあれからずっと考えていることがあって、ピアノにおける自分の中心から左側は低音域の音が弾きやすい。だから彼の奏でる音は必然的に低音域が多い。智内さんのあの話の意味には、低音域が人間の情感に訴える音で、高音域が人間の脳に訴える音・・・という意味があるのではないかと感じていたもので、ギターの先生にその話をしてみた。すると先生の顔がにわかに微笑みに変わり、「なるほど!」と、刺激を受けてもらえた。そんなことを理解して楽器を演奏すると、より良い演奏ができるかも知れないと思った。 こんなことに気が付いた自分が、好きだ・・・。 |