何年も前のアカデミー授賞式で賞を獲った人達が、神様やら、スタッフやら両親やらに“今、自分がこの舞台に立つことができるのは、あなた方のおかげです。感謝します。”なんて…受賞者のすべてがいうもので…なにか他に面白い事いう人がないものかと思ったこともあったけれど…。 気がつけば、ロンドンオリンピックでもメダルを獲った人は十代の若い人でも、競技終了後のインタヴューで同じように話している。 これは、前もって用意したコメントではなく、あるレベルに到達した人が精一杯努力した後に自然に出てくる感情なのだと思うべきなのかな…。 柔道が国技(?)だから、勝たなくてはいけない…と言うのは、選手にとって、すごいプレッシャーなんだろう。 でも、柔道が日本の国技だなんて考えている国は、日本しかないのかも知れない。だって、1969年の東京大会からオリンピックの正式種目になったと思うけど…その時から48年も経ってるんだから…。 オリンピックの競技名は“柔道”ではなく“JUDO”というスポーツなんだよね。 “JUDO”と“柔道”は違うものだよね…。 剣道がオリンピック種目にはならない大きな理由の一つに、剣道は精神性を重んじる武士道であってスポーツではないという理屈があると聞くが、それはそれで筋が通っているように思う。日本の柔道界の幹部の方も、その辺のけじめを、もっとつけるべきだと思うな…。 日本柔道界は明らかに、転換の時がきたように思う。少し遅かったと思うけれど…。 我々一般人も“柔道”と“JUDO”の違いを認識する良い機会だと思う。 カリフォルニアロールはSUSHIであって、寿司ではない…。違いを認めてこれからも、どちらも進化していってほしいと思う。いやいや寿司は進化しなくていいのかもしれんなー。 改めて、ロンドンオリンピックに向けたJUDO選手と指導者の日頃の精進に拍手を送りたい。 次回のオリンピックで、JUDOの多くの日本選手から、心からの喜びと感謝のコメントを聞きたいものだ。 |