最近、他人の話を聞いていて“分かりません”とか“私には早すぎます”と言う返事を良く返すようになった。何故そう言うようになったかと言うと…。 一つは年をとって、分ったふりをする…いわゆる“ええかっこ”をしなくなったこと…と。もう一つ…自分自身が誰かに伝えたい話をしたとして、私の話を半分も理解する人が、先ずいない…と割り切れたことだ。 分からないと言わなかったら、相手は私が分かっている気になって、どんどん次の話を重ねてくる。話が終わって振り返っみて、分かったような…分からないようなグレーな経験をいっぱいしてきて、自分だけでなく、ほとんどの人が分かっているのか、分っていないのかが分からなくなりながら相手の話に相槌を打っていることに気が付いた。 だから、他人の話を聞いて、一部でも自分の物にしたいと思えば“分かりません”と、言って、相手に立ち止まってもらったほうが懸命なんじゃないかな? そんな自分を、物分りの悪い奴だと指摘され、そこのところを責められても…仕方のない事だと思えばいい。だって、本当にそうなのだから…。 気落ちせずに、そういう人も大して自分と変わらないのに、気が付いてないんだ…くらい思ってもいいんじゃないかなー。 ただ、私は“分かりません”と、言って、ちゃんと答えてくれた人の話は自分のものにしているよ! あなたも、勇気をもって、もっと“分かりません”と言ってみたらどうだろう。理解しようとする素直な自分が見えてくると思うよ。 鈍才の私の話なんか耳を貸さないほうがいいかもね…。 |