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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 06, 2012 11:00:32

中元

カテゴリー: 日記
今から15年ほど前になるが…私が人生において目の前に大きな壁があることを感じ始めた頃、いつも“よっしゃ…だいじょうぶや…べっちょない。”と言って励ましてくれた超能力を持つと言うおじいさんと会う機会があった。
私の別れた妻といっしょに、5年間に渡り年に数度、その方の家の門をくぐった。しかし、おじいさんのことを教えてくれた妻との離婚を機にお会いすることがなくなり、その間に子供と二人だけの生活があり、登校拒否の問題があり、会社清算の話があり、死にかける病気を患う等の経験をした。

今はその時の壁を乗り越え楽しく生きている。

一昨年の秋に、10年振りに、もう亡くなっておられるのではないかと思いつつ、ご存命であればご高齢であろうおじいさんの家を訪ねた。すると偶然、家の門の外に出てこられた元気なおじいさんに出会う事ができ、苦しかった時に“べっちょない!”と声をかけていただいたことが忘れられないと言う話をした。
そしてその年の暮れに、僅かばかりの御礼の品を贈った。すると “私は、なんにもしてないけど、ええんか?”とご本人から電話がかかってきた。

私にとって大切なことは、私に生きる力を与えてくれた全ての人に感謝し続けること…私がそのことを忘れてしまえば私が私でなくなる…と、いう事…。
このことを肝に銘じて生きていきたい。

昨日、私が御中元に贈った品への御礼の電話が、おじいさんからかかってきた。
お元気な声が聞けて嬉しかった。
これからも、お元気でいていただきたい。