ギターの先生のお嬢さんは、オーストラリア人と結婚し、子供もできてオーストラリアに住んでいる。そのため先生はオーストラリアに行かれたことはあるが…、欧米を訪ねたことはない。 私は、自分では弾けないのに、曲の美しさに魅かれ…、ギターの名曲“アルハンブラの思い出”の城を35年前に一人で訪ねたことがある。今では、かなり記憶も薄れてはいるが実際に自分の目で見て空気感を感じたことが、この年になってクラッシクギターを習うきっかけとなった。 自分の先生が欧米を訪ねたことがないことを残念に思う…と、ギターには縁のない人と話をしていて、“百回聞くより一度見たほうが良く分かる。”って言うでしょ…と話したら、その人が“百聞は一見にしかず…ってことか…。”と答えた。 私は、なんだか恥ずかしくなって話題を変えた。 ともかく、遅くはないから先生には音楽が生まれた土地の空気を体験していただきたいと思う。 今からでも先生が、本場の空気を吸われたら、大きな飛躍があると思うのだが…そのことについては、直接先生には言えない。いろいろ事情はあると思うが誰か言ってあげたらいいのに…。 |