ある音楽家に“クラシック”とはなにか聞いてみた。「その曲が生まれて最低100年後に、世の中で演奏されている曲…。」と答えてくれた。「では、生きている名作曲家が今…作った曲は、クラッシックではないの?」と問うてみた。「それはまだクラッシクとは言えない。でも名曲なら将来そうなるかも知れない。クラシックと呼ばれるためには時間に淘汰されなければならない。」と答えてくれた。 なんとなく、分かったような気がした。するとバッハやベートーベンやショパンや…この人たちの凄さを改めて思った。 ビートルズは、クラッシクになりそうだ。 50年後、美空ひばりの曲が…100年後、X JAPANの曲がクラシックと呼ばれているだろうか… ともかく、その時分に私は死んでいる。私には見極められない。 “歴史”というものが、どのくらい前を指すか考えてみた。100万年前、2000年前、100年前…、どんな時にも、それぞれに歴史があったはずだ。 そして、この同じ時を、生きている私も、そしてあなたも今現在…歴史を刻んでいる。 そう思うと、少し凛々しく生きようと思えてきた。 |