昨日、9月30日に行われる“ちょっと贅沢なピアノとギターのコンサート”の現場でのリハーサルを行った。 ギタリストは私のギターの先生でピアニストは先生のお気に入りの美人のピアニストだ。 1ケ月前にも一度練習をしたのだが、その際ピアニストはホールの音響とピアノの音色にいたく感激していた。しかし、昨日はどうも気に入らない様子だった。 髪の毛一本挟まった音…だとか、フェザータッチの時の鍵盤の下りが悪い…とか私には分からない研ぎ澄まされた感覚を口にする。 ピアノの位置を何度も変えてみては、より良い音の出る場所を探し続けた。 人間は訓練で、自分の能力の一部をどこまでも高く解放できるに違いない。 私のなかに、なにか研ぎ澄まされた感覚があるか、考えてみた。 なにも思い当たらない。 普通の人の平均より、ほとんどすべてに優れていると思うが、突出したものはない。 だから私は、凡人…。 これからも凡人という私の個性を生きていくのだろう。 最近の天候がピアノの音色に影響しているように思った。要するに湿度が楽器に悪影響を及ぼしている…このことは凡人の私にも推測できた。ピアニストもそう考えているようだ。天候が恨めしいということにおいて天才と凡人は意見が一致した。 はやく台風が過ぎ去ることを願う。 |