DVDで“悪人”を観た。昨年話題になった映画で、気になってはいたが、映画館で観そこねてしまい、やっと昨晩観ることができた。私の好きな女優の深津絵里が海外のコンペティションで賞を獲った作品だ。 明らかに受賞狙いの作品の匂いがする映画で、すべてに審査員受けの工夫を感じた。 先ず第一に、最近の傾向だと思うのだが、脚本の作り方が、一つのストーリーを分割して、小さなストーリーを重ねながら、主役級の役者が同じ場面に登場しない…というスタイル。これはいかにも脚本家が頑張っているように見える。 さらに、テーマ曲…これも私の尊敬する作曲家の久石譲が担当しており、文句のつけようがない。 脚本と音楽が、一級だとだいたい賞狙いだ。私の好きな深津絵里が軽い濡れ場シーンを承諾した理由がそこにあるように思う。案の定彼女だけ主演女優賞をいただいた。 深津理恵はよく頑張ったと思う。 殺された女性の演技もなかなか良かった。 残念ながら妻夫木君に関するコメントはなにもない。 映画評論家でない私が、ここで解説しても意味のないことだと思うが、もしご覧になっていなければ、軽い気持ちで鑑賞されることをお勧めする。 少し重たい映画だけれど… |