改修中の姫路城に行ってきた。この度の工事は大がかりなもののようだ。城全体を13階相当の鉄骨を組んだ構造物で完全に覆い、内に一般客用の8階行き直行エレベーターを設け、真横から作業風景を眺めることができるようになっている。
建築工法・技術の進歩のおかげと言えるが、回収工事中に観光客を絶やさないアイデアとしては素晴らしい。姫路城は昭和期にも回収工事がおこなわれているが、当時は作業の様子を見せようなんて言う発想も技術も無かったから、工事中の数年間は観光客も減少したに違いない。
たしか…、工事のはじまる前の姫路市の広報では、姫路城が覆われて数年間実物が見えなくなるから、今のうちに見といたほうがいい…なんて言っていたと思う。すっかり覆われたら覆われたで、大天守の工事中の様子を外からまじかに見学できるのは今のうちだけ…なんて言って観光客を集めている。この分だと完成したら、長らく見ることのできなかった城の全景をやっと見ることができるようになった…と広報するに違いない。
ピンチをチャンスに変える…この逆転の発想は素晴らしい。自分の事業でもこのくらいできたらたいしたものだ。
私は、まんまと策にはまって、完成後に再び訪れるだろう。
見学当日、私がエレベーター待ちの列に並んでから、8階の展望室に到着するまで1時間もかかった。(途中にトイレもなかった。)
長蛇の列を横目で見ながら、すいすいとエレベーター前までたどり着く一団がいた。どうやら入場予約ができるようである。
入場予約は姫路城公式ホームページから簡単にできる。並ぶことがお好きではない方は、是非事前に予約されることをお勧めしておく。
言っておくが、私は姫路市から何ももらっていない。 |