今日は、東京からやって来た知人のために、市内を車で案内した。最近あまり観光ガイドをすることなどないのだが、ありきたりのルートではなく、さすがいい町だ・・・と思ってもらえる場所を案内しようと悩んだ末・・・、どうしても外人墓地は外せないと考えるなかで(神戸の一般の観光ルートには絶対に入らない)、その前に1800年代後半の居留地の立体模型を見てもらおうと市立博物館に向かった。おりしもジプリ作品の背景画でも有名な山本二三展を開催中であり、はっきり言って知人は居留地模型よりずっと満足したようだ。続いて百貨店の食料品売り場で弁当を買い外国人墓地に向かった。弁当を買った理由は、神戸の外人墓地は山のなかにあり、2年前までは食堂が一軒あったが昨年撤退し、今では飲み物の自動販売機がかろうじて一つあるだけの、町の機能の全くない辺境の地となっているからだ。 途中、神戸市街が一望できる展望台を二ヶ所を案内した。うち一ヶ所は地元の人もあまり知らない山の頂きからの眺望で、(ここからの景色は私に言わせれば神戸で最高の景色だ。)後で六甲山の山頂からの眺望スポットにも案内したが、思惑どおり三ヶ所の景色のうち、やはり真ん中が最高だと私の案内ルートのチョイスを絶賛してもらった。私が思うに日本で最も美しい外人墓地も感激してもらえたし・・・、今日の私の観光ガイドは大成功に終わったと自画自賛する。 それから、何故最初に博物館に連れて行ったかと言うと、外国人墓地に行く前に、墓地に眠る人たちの生きていた時代背景を模型を前にして語るため・・・、わざわざ話さなくても分かっていただいていたかしら・・・この配慮・・・ オゾンいっぱいの湖のほとりで弁当を食べる間、一匹の蜂が知人の着ていた黒い服に惹かれて服に止まるものだから、食事の場所を移動しなければならなかったこと以外は、最高の観光ガイドだった。 次に誰かを案内する機会があれば、弁当はやめて、しばらく走ってでも、どこかレストランに予約を入れるようにしようと思う。 |