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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 15, 2011 11:32:18

刺激

カテゴリー: 日記
5年前に救急車で運ばれ入院したとき、私ははじめて病院食を食べた。点滴をしばらく続けた後、久しぶりに固形物を口に入れた時、聞いていた通り塩分・その他調味料そして油っ気が少なく最初は物足らなさを感じた。それでも入院直後は体内から湧き出す痛みで口に物を入れるなどということは考えられなかったから、今食べないと、もっと上手いものが食べられないと思い、薄味で淡泊な料理を食べ続けた。すると、徐々にその味に慣れていき、やがて素材そのものに旨みを感じるようになってきた。ファストフードやコンビニの惣菜では感じることのできない味覚である。世界中のスパイスが手に入る現代、ひょっとすると料理の味はソースとスパイスの味かもしれない。
今でも、私は塩分制限・カロリー制限を行っているが、ほぼ一般の人と同じものを口にできており、病気の快復に感謝している。ただ病院で食べた“素材のもつ自然な甘さや旨み”は忘れないでおきたい。その感覚が私が入院して得た最も大きな収穫だと思うから…

私は家と仕事場との行きかえりに(最近は)クラシックギターのCDとか朝の民放ラジオを聴いている。それもかなり大きな音量で…今朝は珍しくなにも流さずにやってきた。すると、自分の車のエンジン音、ブレーキ音、ウィンカー等普段聞こえない音が耳に飛び込んできた。音がないと思うところにも音は存在しているのだ。たまに自分で刺激の少ない世界を作ってもいいかも知れない。リゾートとか温泉とか行かなくても普段の生活のなかでも刺激を少なくすることはできるかもしれない。きっと今やっていることの、なにか一つを止めるだけでいい…。